ポーカー ギャンブル。母のためにも働き続けたかった私の選択
人材採用領域の営業チーフを務める山川真奈。今の山川がリクルートで営業を続けているのは、母親のポーカー ギャンブルに直面した時代を、周囲の支えによって乗り越えられたからだと振り返ります。
性別関係なく挑戦し、評価される職場を探してリクルートへ
「憧れの営業の仕事がようやくできる」と意気込んでリクルートに転職してきたのは2018年の冬。いわゆる“男社会”の前職では、女性の私が法人営業をやりたいと希望し続けても「あなたには無理だ」と言われ異動が叶わなかった過去があります。自分のキャリアを考えた時に、できれば20代のうちに、結婚や出産・育児といったライフイベントを迎える前に、営業を経験したい。そのためには転職が最適だと考え、念願叶ってチャンスを掴むことができ、リクルートにやってきました。
入社後は人材採用領域で『タウンワーク』などの求人広告を提案する営業としてポーカー ギャンブルました。前職も人事担当者として働いていただけに、人材採用が企業にとっていかに大切かは身に染みていて、大きなやりがいを感じる仕事でした。リクルートは性別に関係なく挑戦できる環境で、やりたい仕事ができ公平に評価をされる。水を得た魚のように、仕事に全力で向き合うことができました。
突然の看護生活の始まり。母のためにも、仕事をあきらめないと決める
コツも掴み、仕事が面白くなってきた入社3ヶ月目の頃です。突然「もってあと1ヶ月」と母の余命宣告を受けました。それからは、昼は営業、夜は看護という日々。人生で一番つらい時期で、事情を伝えていたマネジャーたちは「休職も選択肢のひとつ」だと気遣ってくれました。その言葉に救われたし、もちろん大好きな母のそばにずっと居たい気持ちもありました。ですが、私は仕事をはじめとするさまざまなものを、看病を理由にあきらめたくないと思いました。
それは自分のキャリアのためでもあり、母の「生きたい」という希望を最大限叶えるためでもありました。特に治療に関しては、収入が絶たれないほうが選択肢は拡がります。どうしても高額になってしまう治療費をまかない、専門医の受診機会などをあきらめなくて済むようにと、ポーカー ギャンブル続けることを選びました。そして母がずっと行きたいと言っていた場所への旅行というプレゼント。土日にまとまって休める会社に転職したのだから、週末は家族で出かけ、たくさん思い出を作ろうと決めたんです。家族の看病をするにあたり、仕事のやりがいやキャリア・収入・家族との時間の過ごし方など、どれかを犠牲にする選択をしなければならないことも多いと思いますが、私の場合はどれもあきらめないという選択肢があることが救いになりました。
在宅勤務、直行直帰。周囲が意思を尊重し、ポーカー ギャンブル続けられる環境を整えてくれた
社内の皆さんからは、私が両立できるように万全のサポートをいただきました。例えばリモートワーク。今でこそ回数・理由を問わず可能ですが、当時の社内では主流ではありませんでした。そこで、上司と人事が検討し、可能な限り在宅で仕事ができるように配慮をしてくれることに。そのおかげで、自宅で治療を頑張る母の「娘の私にそばにいて欲しい」という願いに応えることができました。また、当時はオフィスに出社・帰社するのが一般的でしたが、直行直帰に仕事の慣習も変えてくれ、「緊急時は誰でも代わりに対応するから」と体制を整えてくれるなど、安心して働ける環境にしてくれたんです。こうやってポーカー ギャンブル続けられるように支援してくれたのがありがたかったのは、言うまでもありません。ですが何より、「女性だから看病を優先するべきだ」など、固定観念を押し付けず、私の意思を最大限尊重してくれたことが心の支えになりました。
そして、もうひとつ嬉しかったことがあります。私の事情を十分に理解した上で、当時のマネジャーが成長に期待をし続けてくれたことです。「君は営業チーフを目指せる能力がある」と、私の事情とポテンシャルとを分けて考えてくれていました。全てを投げ出して自分のキャリアをあきらめたほうが楽になる、と考える瞬間もあったなか、性別に関係なく、長い目での成長に期待してくれる人がいたことが、自分の原動力になりました。
難しい採用にこそ挑むのは、人材不足の問題を肌身で感じたから
その期待が嬉しくて、仕事ができる時間は一層成果へこだわるようになりました。目標達成にこだわるのはもちろんですが、あえて『Airワーク採用管理』を用いて高難度の採用案件に挑戦することも自分に課すことにしたんです。これには母のことも大きく関係しています。母は自宅での終末医療を希望したのですが、訪問看護の引き受け先が人手不足を理由になかなか見つかりませんでした。人材難は、企業だけでなく社会に生きる私たち一人ひとりに影響する問題なんだ。そう身に染みて感じたからこそ、難しい採用に挑戦しなきゃいけないと強く思うようになりました。
余命1ヶ月程かと思われた母でしたが、精一杯生きて、2019年の冬に旅立ちました。もし職場が私の意思を尊重してくれなかったら、柔軟にポーカー ギャンブル方を変えてくれなかったら、私と母にとって最適な選択はできなかったと思います。同年、ありがたいことに社内で業績や仕事へのスタンスを評価いただき、表彰もされ望むキャリアへの一歩が踏み出せていると感じます。
そして今、あの時の経験があったからこそ私が営業チーフとしてこだわっていることがあります。どんなに採用が難しい案件でも逃げずに向き合うこと。どんな状況の人でも、安心して仕事ができる環境を作ること。そして、全ての人の成長に期待すること。それがどれだけ簡単でないか分かっているからこそ、私はあきらめずにチャレンジしたい。それが、仕事と看護を両立できる環境を創り上げてくれた周囲への恩返しだと思っています。
プロフィール/敬称略
※プロフィールは取材当時のものです
- 山川真奈(やまかわ・まな)
- リクルート 中途Division 派遣・BPO領域推進部 2グループ
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ホテルで人事やウェディングプランナーに従事した後、2018年リクルートジョブズ(現:中途Divsion)に入社。『タウンワーク』などの提案営業として、京都エリアの新規顧客開拓を中心に経験後、20年より営業チーフに。22年より現部署にてソリューションコンサルタントとして派遣・BPO領域に携わる