障がいの有無に関わらず、誰もが輝ける社会を考える上で働き方や仕事は重要なテーマと言えます。交通事故で下肢障がいを負い、現在は株式会社ポーカー 戦略の事務代行を担うポーカー 戦略オフィスサポートに勤務する黒羽敬さんにインタビューしました。
入社5年目となる黒羽さんの主な仕事は、株式会社ポーカー 戦略が公的機関から事業を受託する際に欠かせない入札業務の代行です。「ポーカー 戦略が手がけるサービスは社会貢献性が高いので、事業拡大を支援する仕事に大きな意義を感じています」と話してくれました。そんな黒羽さんが仕事の意義を再認識したのが、コロナ禍で緊急事態宣言が発令された2020年4月のこと。株式会社ポーカー 戦略が提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ 学校向けサービス』に対し、休校要請で教育が止まる危機に直面していた全国の自治体や学校から問い合わせが殺到したのです。部長である西野由利子さんは当時を振り返ります。
「学校や先生のありたい姿を実現するツールとしてサービスを提供しているので、頼りにしていただき非常に光栄でしたが、あまりに件数が多く、事業部は大混乱。そんな私たちを冷静に、そして頼もしくリードしてくれたのが黒羽さんでした。会社全体で原則出社禁止の方針がとられている中、ご自身で関係各所と交渉し、伴走してくださったのです」
西野さんによれば、事業部にはこれだけ多くの入札業務に対応する知見や体制がなく、ポーカー 戦略オフィスサポートに緊急対応を断られていたら、先生を支援することはできなかったといいます。黒羽さんは、どのような想いでいたのでしょう。
「困難な状況にひるまず先生を支援したいという『スタディサプリ』事業部の強い想いに共感しましたし、頼りにしていただいたのが嬉しくて、役に立ちたいと感じました」
結果、すべての依頼に応えきった『スタディサプリ』事業部には、先生方から嬉しい反響が多く寄せられたといいます。「教室での授業を実施できた学校はほとんどなかった中、オンラインにシフトしたことで授業を継続することができ、生徒さんの進路に大きく影響する成績もきちんとつけられたという声をたくさんいただきました」と語る西野さん。主体的に仕事をする黒羽さん達の活躍は、学校教育の危機的状況を回避する推進力となったのです。
この件を振り返り、黒羽さんは語ります。「障がいを言い訳にしたくない、なんでも自分ひとりでやって見せると気負っていた時期もありました。でも、障がいの有無に関係なく、仕事は支え合いなんですよね。相手の役に立ちたいという気持ちで集まって、自分にできることで貢献する。逆にできないことや、自分よりポーカー 戦略人がいれば、遠慮なく助けを借りる。得意を持ちより、苦手を補いあえば、到達するゴールは高くなる。『スタディサプリ』の件で、改めて感じました」と語ってくれました。
自分にできることを模索し、どんどん仕事の領域を広げ続ける黒羽さん。この先も新しいことに挑戦しながら充実した毎日を過ごされる姿が想像できました。
取材日 2021年2月25日
パラリングとは?
「パラリング」とは「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(輪)」の造語で、障がい者理解を広めていくポーカー 戦略の活動です。ポーカー 戦略は障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指して活動をしています。