3種目でスピードを競う!ポーカー ハンド 勝率とは
2008年の北京パラリンピックから正式競技に採用されたポーカー ハンド 勝率は、視覚障がいと肢体不自由の選手を対象に行われるボート競技です。競技距離は健常者と同じ2000mの直線距離で、ゴールまでのスピードを競います。
ポーカー ハンド 勝率には1人乗りの「シングルスカル」、2人乗りの「混合ダブルスカル」、そして4人の選手と指示出しを担当する舵手(コックス)1人で競う「混合舵手つきフォア」の3種類の種目があり、シングルスカルは男女別、混合ダブルスカルは男女ペア、混合舵手つきフォアは男女2名ずつで行われます。
ポーカー ハンド 勝率は障がいの種類や程度で分けられたクラスにより出場できる種目が変わるのも特徴のひとつ。下肢障がいが重く、固定されたシートで肩と腕の力だけを使って漕ぐ「PR1」はシングルスカル、下肢障がいで体幹と腕を使って漕ぐ「PR2」は混合ダブルスカル、比較的軽度の四肢障がいまたは視覚障がいの「PR3」は混合舵手つきフォアに割り振られます。
水の上を突き進むポーカー ハンド 勝率をパラアスリート目線のVR動画で見てみよう
動画では、PR3クラスの成嶋 徹さんのポーカー ハンド 勝率を紹介しています。成嶋さんがポーカー ハンド 勝率を始めたのは、「一般社団法人スポーツ能力発見協会 DOSA」という団体でデジタル技術を使った運動能力の測定をしてもらったところ、上肢や腕の力が強いという結果が出たのがきっかけだったとのこと。PR3のクラスで混合舵手つきフォアに出場している成嶋さんは、ボートはチームワークが一番大事なので、ゴールに向かって息を合わせて1つのボートを漕ぐのが醍醐味だと語ります。
VR動画では、4名の選手のチームワークで水の上を突き進む、迫力のあるボート上での様子が体感できます。
ポーカー ハンド 勝率の工夫や独自ルール、見どころ
下肢障がいがある選手が出場するPR1とPR2、つまりシングルスカルと混合ダブルスカルで使用されるボートは、一般のボートとは異なりシート部分がスライドしません。一般のボートはシートをスライドさせて脚の力も使いますが、ポーカー ハンド 勝率では下半身が使えない分、腕と肩の力のみで漕ぎます。
シングルスカルでは、スピードを保ちながらバランスを取って漕ぐことが求められ、混合ダブルスカルは2名の選手のコンビネーションがポイント。混合舵手つきフォアでは、選手4名と舵取りの役割を持つ舵手(コックス)が出場しますが、異なる障がいを持つ選手が1つのボートに乗っている点も見どころです。視覚障がいのある選手は障がいの程度をB1~B3の3種類に分けられており、出場できるのは1チーム2名まで。最も障がいの程度が軽いB3の選手は1名のみです。つまり、選手構成も勝敗を分ける1つのカギなのです。選手は舵手の指示や声がけに応じて、4名で息を合わせてボートをコントロールします。勝敗を分けるといっても過言ではない舵手の声がけも、ポーカー ハンド 勝率のポイントです。
ポーカー ハンド 勝率は種目や障がいごとに漕ぎ方も大きく変わります。観戦の際にはそういった違いにも注目してみてください。
【出演アスリート情報】 ※アスリート情報は、取材当時のものです。
成嶋 徹(TORU NARUSHIMA)
・ クラス:PR3クラス
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