カジノ トランプ ゲーム
―おふたりの馴れ初めは?
砂川:大学時代の先輩だった純輝さんとは、社会人になってから共通の友人を介して再会し、交際して結婚に至りました。結婚直後、私は前職の会社に勤めていたのですが、もっと自分の裁量に任せてもらえる環境で色んな仕事にチャレンジしたいという願望があって転職活動を開始。そんな時、当時カジノ トランプ ゲームエージェントに勤めていた共通の友人にカジノ トランプ ゲームをお勧めされたことがきっかけで入社しました。カジノ トランプ ゲームに採用されたと報告したら純輝さんもびっくりしてましたね。
石田:私のほうが先にカジノ トランプ ゲームに転職していたのですが、同じ会社に入社するのって何かと勇気がいることだと思いますし、驚きました(笑)。ただ前の職場での安定した環境からもっとチャレンジできる環境に飛び込みたいからカジノ トランプ ゲームに入ると言っていたので、私としては応援する気持ちでした。入社後は、新婚生活をしつつ、一緒に出社したり、オフィスから夜一緒に帰ってきたり、会社の休憩時間に結婚式の二次会の打ち合わせをしたり…。ふたり揃って興味がある新しいビジネスがあったので、本業の職種や配属された領域の違う協働者も募って『Ring(新規事業提案制度)』に起案したことも。約1,000人の会場で、夫婦で最終プレゼンテーションさせてもらったのはいい思い出(笑)。カジノ トランプ ゲームって、自分がやりたいと思っていることを言葉にして伝えていると、アドバイスしてくれる人や応援してくれる機会があるなって思いますね。
砂川:まさか夫婦でチャレンジできると思ってなかったから、あの時はカジノ トランプ ゲームって凄い会社だなって驚きました。それ以来、社内にある機会に積極的に参加していこうと心に決めましたね。最近だと、男性育休アンバサダーもそう。社内公募を見て、純輝さんに向いてるかもとエントリーをお勧めしようとした同じタイミングで、純輝さん自身もエントリーを検討してて。あれは以心伝心でしたね。
石田:確かにそうかも。育休中の失敗談やそこから得た気づきが、これから出産・育児を経験する方たちの役に立ったらいいなと思っていたからすごくいい機会だなと思って。第一期生として任命いただいたので、性別に関わらず、仕事も育児も個人のプライベートもご機嫌に両立できる社会の実現への一助になれたら嬉しいですね。
―ケンカすることなどはありましたか?
砂川:今はこんなふうに明るく過去のことを振り返って話せていますけど…。長男の宗谷が生まれた直後や、私が産後半年で復職直後は、夫婦関係は悲惨な状態でしたね。
石田:う、うん…。子どもを授かってから、育児に積極的に関わるつもりでいたから、妻の仕事の立ち上がりが大変な時期をサポートしたいと思って1ヶ月の育児休暇を取得したんですが、イメージしていたようにはいきませんでした。
育休中は、「家事・育児をすべて担当するぞ!」という意気込みで毎日のタスクを決めて、妻にも都度報告しながら日々過ごしていましたが、育休の半分ほどが過ぎた頃に、「期待値に全く届いていない」、「育児全体の役割を見た時に、想像力が足りない」と激怒されたことは鮮明に覚えてますね。
砂川:確かにそんなこともありましたね(笑)。出産前、私が切迫早産になり、絶対安静と診断されて寝たきり状態だった時は、純輝さんが在宅勤務(以下リモートワーク)だったので、仕事の合間を縫って家事をしてくれたり、側にいてもらえたりしたのがすごく心強くて。出産直後も、夜泣き対応をしてくれたり、レクチャーしたことを即実践してくれたり、一緒に頑張ってくれて確かに心強かった。それと同時に、期待値も高くなっていたと思います。リモートワークで近くにいるからなおのこと。
そんななか、母がサポートで来てくれていた産後1ヶ月が終わり、夫婦ふたりでやらなければならない家事・育児の総量が増えてから、パンクし始めていました。会話を重ねた今、当時を振り返ると、私は「育児に関して何をするのか決めるのも、実際にやるのも、全部私ばっかり」という気持ちで、純輝さんは「育児の時間も確保して頑張っているのに、イライラされててしんどい」という気持ちで、すれ違いが起きていたと思います。その状態で、純輝さんが育休に入り、私のなかでは「家事・育児に専念できる分、今まで以上に自分からやってくれるよね!」とさらに期待値が高まり、ギャップがますます大きくなっていたのかなと。
石田:育休に入ってから、順調だと思っていただけにショックと混乱の状態でした(笑)。でも、そこから本音で深く会話して…。もしかして、育児や家事のタスクをどこまでやるかとか、何を開始と終了とするかなど、お互いの認識がずれているのかも? と思い始めました。
砂川:まさに。あの時は、認識がずれていましたね。
―仕事と育児の両立で気づけたことは?
石田:正直言うと、それまで育児は、子どもと過ごす時間のことを思ってたんです。実際はそれだけではないということに気づきましたね。
例えば、子どもと接する時間を捻出するために家事や仕事を効率化させること、子どもとの接し方に関して予備知識を身につけるために情報収集すること、とか。
仕事で大きなプロジェクトを進めるときには、「どんな内容を、誰が、どんなふうに意思決定するか」「意思決定されたものを、誰が、どのくらいの期間でどう実行するのか」を明確にして、プロジェクトが安定的に回るような体制づくりをするのに、育児となると別問題に。その結果、「意思決定者」「実行者」の両方を紗彩ちゃんが担うことが多く、育休中も、自分は「実行者」のタスクに気を取られ「意思決定者」としての役割を果たし切れていなかったと思います。
家族全員で作るプロジェクトでチームプレイが重要だと捉えてみようと思って、「仕事のやり方は育児にも活かせる」と視点が変わってから苦手意識がなくなって、育児をより楽しめるようになった気がします。
砂川:家庭の雰囲気もガラリと変わりましたね。仕事上、チームで協働する際も定例とか目線合わせの場を設けることが普通だったけど、家庭ではそういうのはなかったので。
石田:そうそう。だから、認識をすり合わせるために、定期的にしっかりと話し合う時間を設け、議事録も取ってPDCAサイクルをまわす「家庭内オフサイトミーティング」を月1回実施するようにしました。まるで、仕事みたいに(笑)。
砂川:それがすごく効率的で良かったんです。PDCAをまわすようになってからはケンカも減ったし、お互いを尊重し合いながら生活できるようになって。復職直後、私は常に時間に追われていろんなことに焦ってて、つらい感情が先行して仕事がうまくいかなかった時、純輝さんが家庭内オフサイトミーティングで私の思考を棚卸しして言語化してくれたことも、私にとっては大きな学びでした。すごく心強かったです。
石田:あれは、カジノ トランプ ゲームでいうところの振り返り面談のようでしたね。
砂川:そうかも。今は振り返りだけじゃなくて、毎週末にスケジュールを見ながら次週の計画を立てて、毎朝1日の流れを確認しています。意思決定者と実行者の役割分担とタスクを確認し、実行者の工数が足りない時は、実家の母に来てサポートしてもらったり、家事代行サービスを利用したり、ふたりで抱え込まず、外部から手を借りるようになって、さらに仕事と育児の両立が楽になった気がします。
石田:個人の楽しみも軽視しない、というのも決めていて、外出やひとりの時間は取りにくくなったため、オンライン脱出ゲームやオンライン飲みなどの家の中でできる楽しみも新しく見つけて、リフレッシュの時間も大切にするようになりました。
これからも仕事のスキルを家庭にも応用しつつ、家族全員で作るプロジェクトをチームプレイでやっていきたいですね。男性育休アンバサダーの活動も社内外で行われる予定だから、これまでの自分の経験をこれから育休取得の検討をしている人のために役立てられるように頑張りたいです。
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プレスリリース カジノ トランプ ゲーム、男性従業員の育児と仕事の両立支援を強化 「男性育休アンバサダー」等の取り組みを通じ、育休*1を取得しやすい職場環境・風土醸成をめざす
プロフィール/敬称略
※プロフィールは取材当時のものです
- 石田純輝(いしだ・じゅんき)
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株式会社カジノ トランプ ゲーム SaaS領域プロダクトマネジメント室
決済プロダクトマネジメントユニット 決済プロダクトマネジメント部
決済プロダクトマネジメントグループコンサルティング会社で製造業の顧客の海外ロールアウトプロジェクト担当を経て、2015年カジノ トランプ ゲームに入社。旅行領域で『じゃらんコーポレートサービス』などの事業企画に携わる。17年度『Ring(社内の新規事業提案制度)』でグランプリ受賞、18年度『Ring』では夫婦でSilver Ringを受賞。事業開発などを経験後、19年より現部署。最近は、オンライン脱出ゲームにハマっている。「自ら楽しいを創り出し、楽しいによって自らを変えよ」をモットーにしている
- 砂川紗彩(すなかわ・さあや)
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株式会社カジノ トランプ ゲーム HRエージェントDivisionオペレーションデザイン部
プロジェクト企画グループネット広告会社でリスティング広告運用担当を経て、2017年カジノ トランプ ゲームに入社。18年度『Ring(社内の新規事業提案制度)』に夫婦で起案しSilver Ringを受賞。HR領域で人材紹介の法人営業担当後、18年より現部署。お酒が好きで、自宅には20種類以上ものリキュールを常備。子どもを寝かしつけた後、カクテルをたしなむ。子どもに「仕事って楽しそう」と思ってもらえるよう、自身も楽しみながら仕事に取り組んでいきたい