株式会社リクルートが運営するグルメ情報サイト『ホットペッパーグルメ』および、外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、ポーカー ネットデジタルツールの導入への興味・関心と導入状況・導入後の効果に関するアンケート調査を実施しました。
アンケートは2023年3月、全国の飲食店経営者1,085人を対象に実施。その結果、飲食店経営においてデジタルツールの導入に興味・関心があると回答した経営者は45.5%と、前回調査(2022年3月)の42.8%に比べて2.8ポイント増加。また、既に導入している経営者の84%が「何らかの効果を感じている」と回答しました。
飲食店は現在、コロナ禍からの立ち直りフェーズにありますが、一方で人手不足、仕入れ価格高騰などによる経営課題を抱えています。
■飲食店が現在抱えている経営課題
- 1位「売上UP」(50.4%)
- 2位「食材費の削減/最適化」(28.7%)
- 3位「顧客満足度UP」(20.9%)
これらの課題解決手段の一環として、デジタルツールの導入に関心を寄せる経営者が増えていると見られます。
なお、既にいずれかのデジタルツールを導入していると回答した割合は57.7%と、前回調査の55.6%から微増。そして、導入により「何らかの効果を感じている」と回答した経営者のうち、特に経営課題として最も多い「売上UP」において効果を実感している経営者が半数以上となっています。また、既に導入されているデジタルツールの種類の上位は前回調査と同様ですが、導入を検討中のものも僅差で続き、デジタルツールの多様化が進んでいることがうかがえます。
■既に導入されているデジタルツールの種類
- 1位「キャッシュレス決済」(40.0%)
- 2位「自社ホームページの制作/ローカルビジネス登録サービスの活用」(25.2%)
- 3位「集客販促ツール」(22.7%)
■導入を検討中のデジタルツールの種類
- 「POSレジ」(12.1%)
- 「オンライン発注システム」(11.4%)
- 「集客販促ツール」(11.3%)
それぞれのお店が抱える課題と必要なデジタルツールの役割を理解し、効果的な活用ができれば、売上UPや利益改善が見込めるでしょう。加えて、キャッシュレス決済やモバイルオーダーは消費者の利便性も向上させ、顧客満足度向上にもつながると思われます。デジタルツールの導入により、こうした多角的な効果を生む事例が多数出てきており、デジタルツールを取り入れたお店づくりはますます重要性を増していくと考えています。