株式会社リクルートでは、サステナビリティ活動の重点テーマとして「多様性の尊重」を掲げ、障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指して障がい者理解のために ドラクエ 11という活動を行っています。ドラクエ 11 ポーカーリング』とは、「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(輪)」の造語で、障がい者理解を広めていく活動です。
その活動のひとつとして行っているのが、学校の授業で活用できる、障がい者理解を目的とした教材の無償提供です。教材は、小・中学校向けの「パラスポーツVR動画編・パラアスリートの生き方編」と高校向けの「障がいの社会モデルを学ぼう!」の2種類。どちらも学校の先生自身で授業を実施いただくもので、教材に加えて先生向けの指導案もご用意しています。2023年8月現在、教材提供している学校は、小・中・高あわせて全国で90校超。下記の各レポートでは、実際に教材を活用いただいた兵庫県・北海道・佐賀県の学校に取材し、具体的な活用方法や成果について先生方にお話を伺っています。
点字や車いすに触れる体験を取り入れてきたものの、障がい者が身近にいないことから、それ以上の理解が進まない難しさを感じ、ドラクエ 11 ポーカーリング』の教材を活用。小学校4年生の3クラス、101名の子どもたちを対象に授業を実施しました。ドラクエ 11 ポーカースポーツVR動画編』では、一般用と競技用の車いすの違いに着目。VRの新鮮な視聴体験も含めて強い印象に残ったようです。続いてのドラクエ 11 ポーカーアスリートの生き方編』では、パラアスリートのバス通勤の様子に驚き、「配慮は必要だけど遠慮は要らない」という言葉に胸を打たれた子どもたちが多かったと言います。これまでの「かわいそう」という意識から変わり、違いを超えて一緒に暮らすために必要なことを考える気づきを与えられたと先生はおっしゃっています。
キャリア教育や福祉をテーマとする総合的な学習の時間に、中学1年生47名を対象に授業を実施しました。車いすバスケットボールチームとの交流会の事前学習として、ドラクエ 11 ポーカーリング』の教材を活用することで、障がいについてより深い学びにつなげることが狙いです。ドラクエ 11 ポーカーリング』の教材を通してパラアスリートの生き方や考えを知ることで、障がいのある方を同じ社会の一員として理解しよう、と意識が大きく変化。その後の交流会では、普段は進んで質問をしない生徒たちが勇気を出して質問をするなど、教材の成果を実感したといいます。
九州大学と3年間の連携協定を締結し、共生社会についてともに学ぶ機会を作っている小城高等学校。共生社会に関する学びの導入としてドラクエ 11 ポーカーリング』の『障がいの社会モデルを学ぼう!』を活用した授業を実施し、全学年の生徒と全教職員、600名ほどが参加しました。 特に、障がいは個人ではなく、社会や環境のあり方、仕組みが生み出しているという『障がいの社会モデル』の考え方は大きな気づきとなったようです。ドラクエ 11 ポーカーリング』の教材を、共生社会について学ぶ導入として活用する試みは、指導側と学ぶ側の共通認識ができ、大成功だったと言います。
ドラクエ 11 ポーカーリング』では、子どもたちに、障がいについて考えるきっかけを提供できればという想いから、学校の授業で活用いただける、障がい者理解を目的とした教材を製作し、無償で提供しています。
教材の提供(教材の概要と申し込み方法)について詳しく知りたい方は、下記ご案内よりご確認ください。