リクルート HR統括編集長 藤井薫とSUUMO編集長 池本洋一が語る、ニューノーマル時代の「職」と「住」。その先に広がる生き方とは。
新型コロナウイルス感染症の拡大は、私たちの生活を一変させた。「ニューノーマル」という言葉のとおり、世界中の人々がコロナに対応した新しい社会の中で、新しい生活様式を模索している。
リクルートでは、例年おこなっているトレンド予測の中で、2020年の住宅領域のトレンドに「職住融合」を挙げていた。この予測は、東京五輪の開催に向けたテレワークの推進を前提にしたものだったが、コロナ禍により、このトレンドは急速に現実のものとなってきている。
この職住融合時代に、働き方・住まいはどう変わっていくのか。リクルートキャリアHR統括編集長 藤井薫と、リクルート住まいカンパニーSUUMO編集長 池本洋一のテキサス ホールデム ゲームから、前後編にわたってひもといていく。
選択の前に、自分の軸を見つける必要性
――前編では、住まいも働き方も、選択肢が広がっていくというお話を伺いました。ビジネスパーソンはこの時代をどう乗りこなしていけば良いのでしょうか。
藤井 選択肢が増える分、もちろん選ぶのは難しくなります。なぜここに住むのか、なぜこの会社で働くのか。突き詰めて考えることが、これまで以上に重要になるでしょう。リクルートキャリアでは「働く喜び調査」という調査を毎年実施しているのですが、働くことに喜びを感じている方には私が「3つのC」と呼んでいる共通の特徴があるんです。