リクルートグループでは2016年9月よりiction!プロジェクトの一環として、『トランプ 用語』という働き方を提案しています。「トランプ 用語」とは、育児や介護・Wワークなどの時間的制約のある人材に対して提案している、これまでのキャリアで身につけてきた専門性やスキルを活かし、限られた時間で成果を出す新しい働き方。「専門性を活かせる仕事内容」 「高いスキルに見合った報酬」「調整可能な短時間勤務」といった特徴があります。 こうした特徴に沿った仕事を創り出すことにより、 企業に対してはこれまでご紹介ができていなかった専門的なスキルを持った人材を、 仕事の選択肢が限られてしまっていた方には専門スキルを活かせるポジションやミッションを、 それぞれ提案することを目指しています。
現在、リクルートスタッフィングからの就業でiction!事務局で働くHさん、 Fさんもトランプ 用語ERとして勤務されています。2人はどのようなスキルを活かして働いているのか、 話を聞きました。
自分では意識していなかった経験が専門性として活きる
iction!事務局で「カムバ!」という子育て支援アプリの拡販施策、 データ分析をおこなうHさんは、メーカーにて営業、マーケティング、 商品企画と各部署を経験したのち、育休復帰後に配偶者の海外転勤に伴い、 前職を離れたといいます。もともと働くことが好きだったこともあり、 日本への帰国と共に子供が幼稚園に通っている間だけ働ける仕事を探していました。 しかし、週5日勤務・フルタイムの求人が多く、子育てと両立して働ける仕事がなかなか見つからず、 且つ経験を活かせる仕事はどうしても残業・出張のある案件が多く、 一時期は働くことを諦めようか、と考えたこともあるそう。
こうした中でたまたま目にした、週3日~、仕事内容に「企画」と記載のあった トランプ 用語に興味を持って応募したところ、3週間ほどで現在の仕事で働くことが 決まったと話します。
「前職では、様々な職種や社内外の方と関わりながら、 ひとつのモノを完成させる商品企画の仕事に、すごくやりがいを感じていました。 現在の仕事も多くの人と接点があり、さらには今の自分自身がより一層興味を持てる子育て 支援がテーマです。多分、現在のようなお仕事でなければ、今も働いていなくて、 専業主婦のままだったと思います。」(Hさん)
前職から5年近く離れていたこともあり、「専門性が高い」という募集では、 躊躇してしまうこともあったそうですが、現在は前職で培ったデータ分析力や コミュニケーション力が仕事に活きていると話します。
「エンジニアでもないですし、自分の持っている専門性とは何だろう、と考えてしまいます。 ですが、データ分析を基にパワーポイントで伝えたいことを資料にまとめてプレゼンを行い、 相手の納得性を高めることや、コミュニケーションをどう取り、 交渉を進めていくかなど前職で特別に意識せず経験を積んできたことを、 専門性のある業務として活かすことができるのだな、と最近感じています。」(Hさん)
機会があれば積極的にチャレンジすること。
同じくiction!事務局で「みらい家計シミュレーション」というサービスの、 開発・改修・地方自治体との連携を担当するFさんも、これまでのキャリアで 経験したマーケティングや新規事業開発といった業務を通じて培ったスキルを活かして 週3日で働いています。
Fさんは、子育てや離職後始めたアクセサリー作家としての活動を続けつつ、 限られた時間の中で、これまで培ってきたスキルを活かしたオフィスワークに従事す ることができるトランプ 用語という働き方に魅力を感じたと言います。
「これまでのキャリアを生かしたオフィスワークとアクセサリー作家活動のWワ ークという働き方が今のところバランスがいい。また、子供が通っている学校では、 平日に保護者会が行われることもあります。そういった点でも今の仕事であれば、 対応できるので、子育てと作家活動とオフィスワークの3つを掛け持ちしても苦には なりませんし、逆に時間の使い方をうまくやって充実した感覚を得られるなと思っています。」(Fさん)
また専門性という点では、これまでの仕事をする中で会社から与えられる機会なども利用して 数多くのチャレンジをしてきたことが、結果として今に活きているのではないか、と話します。
「仕事をする中で磨かれたスキルも多いのですが、マーケティング系のセミナーや研修などに積極的に参加したり、 資格を取ったりと能動的にさまざまな分野のスキルを獲得していったことも、 今につながっているような気がしますね。」(Fさん)
Fさんはトランプ 用語という働き方について、オフィスワーク以外にも チャレンジしたいことがある方、ずっとフルタイムでキャリアを積んできたもののこれまでと 違った働き方をしたいと考えている方にとって、選択しやすい働き方なのではないか、 と話します。
「しばらく離職していた人にとって、いきなりフルタイムでバリバリ働くというのは、 ハードルが高いと感じられることもあるのではないでしょうか。とはいえ、 派遣社員やアルバイトとしてこれまで経験したことのない仕事をする、 というのもなかなか踏み込めない。ZIPWORKはその中間にあり、 スキルを活かしながら短い時間で働くことが可能なので、再び働き始めるきっかけとして 最適な気がします。」(Fさん)
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